ウチ流の引越し荷造り戦略【1】箱のサイズと形の選択
人生通算10回目を数える今回の引越し。5回目くらいからは私自身も荷造り作業の一端を担ってきました。
しかし、毎度のことながらこの家財道具の梱包というのは、この大移動における一連の仕事の中でも要というかツボというかクライマックスというか、大切なんだけどとにかく大変な作業だとつくづく思います。
引越し前の箱集め戦略
近年、引越し業者のサービス内容が細やかになってくるにつれて、荷物運びだけでなく食器から衣類まで荷造りも全ておまかせ、というコースも充実しているようですが、ウチは昔からずっと「梱包は自分たちでやります!」という方針を貫いております。
ベテランのスタッフに何から何までお願いし、自分はその作業を横で眺めているだけ・・・というのはさぞかし楽だろうとは思います。でもやはり料金はできるだけ低く抑えたいという一心から、最終的には節約志向にふさわしいコースを選んでしまいます。
ありがたいことに、近年の引越しサービス各社は、厚手で丈夫な新品の段ボール箱をこちらが必要とするだけ無料で提供してくれるようになりましたが、二十年くらい前までの低料金コースでは自前で用意する他はなかったように記憶しております。
だから引越しが決まると、近隣のスーパーなどに買い物に行ったついでに、レジの後方に置かれている持ち帰りOKの空き箱をもらって来たものです。
とにかく己が住まいの中で表に出ている物から押入れの奥に隠れている物まで何一つ残さず持って行くためには、ちょっとやそっとの大きさの箱では足りないはずだと思い、
「できるだけ大きくて深さのある箱や袋!」
ばかり選りすぐっては、せっせと集めて来たものでした。
家電量販店からはブラウン管テレビが入っていた分厚くて丈夫そのものといった感じの大箱を手に入れ、家具屋さんからはマットレスの包装用に使われていた大きな厚手のビニル袋を調達し、ディスカウントスーパーからは業務用ロール紙が詰まっていたであろう巨大なダンボール箱をいくつも集めてきたこともありました。
8回目の引越しあたりからは、業者オリジナルのダンボール箱が気軽に利用できるようになったので、「箱探し」の手間ひまは大幅に省けるようになりましたが・・・。
引越しを楽にする箱のカタチとサイズ
「幅・奥行き・深さともたっぷりの大きな箱を集める」という、かつて私たちが夢中になった戦略は必ずしも間違ってはいなかったとは思いますが、そうした大箱というのは物がたくさん入るという半面、のちの作業にさまざまな困難をもたらす原因になることもあります:
- 一人で抱えにくい上に、やたら重くなって運ぶのがしんどい (ベテランの引越し作業員でさえも息切れする程に)
- 詰め込んだ品名すべてを箱の外側や手帳などに書ききれず、大雑把になりがち (自分の手で詰め、メモしたにもかかわらずかなりの割合で忘れる)
- 新居で開梱したとき、目的の品を取り出すのに難儀する (箱の下のほうに埋もれている小物を取り出すのは一苦労)
図解:引越しで定番の箱の形と言えば・・・
もちろん、キッチン・洗面所・風呂周りなどの日用雑貨や、アウトドア・園芸グッズなどに多い『丈が長くてかさばるもの』や『簡単に折りたためない硬い材質のもの』ならば、大きめの箱に入れるよりほかありません。
でも、こまごまとした普段使いの食器とか、デスク周りの事務用品・紙資料とか、辞書・単行本のたぐいといった「見た目小ぶりだけど数が集まるとかなり重さを増す」ような代物を、巨大な箱一つにまとめてしまうのはNGというのが、私の経験から学んだ教訓の一つであります。
その場合むしろ本当に役立ったと思うのは、やや小ぶりサイズの浅型、もしくは深型の箱。自分の腕力の上限からするとちょっと物足りないとも思えるくらいの大きさのものを複数使って荷物を分散させるほうが、非力な女性はもちろん引越作業員のお兄さんでもひと箱単位での上げ下ろしがしやすいように思います。もちろん力に余裕があれば二段、三段に積んで一度に運ぶこともできますし。
図解:引越しにあると意外と便利な形の箱
新居に移ってからの荷物の移動も楽だし、必要な物を探すときも見つけやすく、スムーズに取り出しやすいように思います。
以下は、今回の引越しで主に事務用品や書類の束、辞書・CD類などを運ぶのに重宝した浅型の箱です。大きさの目安としては、「横長のクッションか枕ひとつ分がすっぽり入るくらい」と表現するとわかりやすいでしょうか。全部で10個ほど使いました。
普段使いのコスメとか手鏡・爪切り・耳栓・目覚まし時計など、『当日から直ぐ使うはず!』と思われる身の周り品を入れておくのにも、こうした浅型の箱を使い、新居では寝室の枕元などに置くようにしていました。他の荷物と区別するようにしていたおかげで、必要なときにあちこち探し回る必要もなく、実際とても役立ちました。
※ 市販品ではありませんがご参考までに、サイズも記しておきます。紙厚は約5mmです。
外寸(約):横幅500×奥行225×高さ110mm
内寸(約):横幅495×奥行215×深さ105mm
これと同じ大きさの箱なんて普通には売っていないだろうなーと思っていたら、オンラインのダンボール専門店でほぼこれに近い薄型タイプを3種類ほど見つけました。バラ売りから5枚パック、10枚パックとセット内容もいろいろ揃っているようです。:
取扱店:梱包資材の店LALACHYAN(ららちゃん) 引越し資材・プチプチ・テープ類など豊富に揃った専門店。楽天市場とYAHOO!ショッピングの双方に出店しています。
平たいシングルダンボール 宅配100サイズ OF51 ばら売り |
【候補その1:平たいタイプ・やや大きめ】
内寸:横幅440×奥行325×深さ115mm (ばら売り/5枚/10枚/20枚/30枚)
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平たいシングルダンボール 宅配100サイズ 3反 ばら売り |
【候補その2:平たいタイプ・やや小さめ】
内寸:幅410×奥行270×深さ100mm (ばら売り/5枚/10枚/20枚/30枚/50枚)
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細長いシングルダンボール 宅配80サイズ 2反 ばら売り |
【候補その3:細長&小ぶりタイプ・やや深さあり】
内寸:幅410×奥行180×深さ130mm (ばら売り/5枚/10枚/20枚/30枚/50枚)
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なお、キッチンや浴室など水周りで使う重たい洗剤やボトル類、詰め替え袋のストックなどを収めるのには、深さのある縦長の箱を使うようにしました。ドラッグストアのオンライン通販で日用品を中心に注文したときに届くような、コンパクトだけど丈夫な無地の箱です。引越しを予定されているお宅はこういった「通販で手にした使えそうな箱」も捨てずに取っておくと便利だと思います。
なお、今回の引越しで活用した縦長スリムタイプの箱の例として、よく似た大きさの市販品の例をここに挙げておきます。入居先で中身を空けたら、手持ちのポリ袋を引っ掛けて簡易ごみ箱として使えるのもうれしいポイントです。
宅配80ワンタッチ底縦長ダンボール箱 お得な5箱セット |
内寸:幅244×奥行174×深さ341mm (5枚セットのみ)
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