牛柄とダルメシアン柄の境にあるもの
幼い頃から猫やうさぎ、小鳥、あひるといった小動物に興味があったものの、アレルギー体質のため家で飼うどころか触れるのもままならなかった筆者。
絵本や図鑑やテレビのドキュメンタリー番組を眺めたり、動物をかたどったぬいぐるみを置いて寂しさを紛らわせていた時代もありました。
歳を重ねるにつれ、そうした関心はやがてぬいぐるみや玩具といったものから、いわゆる「アニマル雑貨」と呼ばれる部類の実用品やインテリア小物へと傾いていきます。
昨今はネット上の雑貨屋さんでもいろいろ楽しい品が見られるようになりましたが、その中でもどういうわけか筆者がふっと心引かれるもののひとつが「牛柄」であります。
牛柄と言えば、なんと言っても白地に黒のぶち模様でおなじみのホルスタイン種ですね。
動物の毛皮の色や模様をイメージした品々と言えば、ヒョウ柄とかゼブラ柄といった大胆な模様のほうが人気があるようですが、個人的に好感が持てるのはやっぱり牛柄です。
自分でもなぜだか分からないのですが、衣類にしろ文具にしろ、このシンプルな白と黒の模様があしらわれているのを見るだけで、旅の途中でのどかな牧場の風景に出会ったような、ほっと気持ちが和むような安心感を覚える・・・そんな不思議な魅力が牛柄にはあるように筆者には思われます。
ただ、この愛すべき牛柄ものは、近年強力なライバルに押されてやや減少傾向にあるように思われます。その相手とは・・・「ダルメシアン柄」です。
色はホルスタイン柄と同じ白と黒の組み合わせ。でも、ぶちが小さく細かいだけで牛柄とは区別され、ダルメシアン柄と定義されます。
ネットの検索画面で牛柄グッズを探していて「あっ! 見つけた !」と感激しながら商品ページをクリックすると、実はダルメシアン柄の扱いだったことに気づいてガッカリ・・・そんな経験を何度したことでしょうか。
ダルメシアンも決して嫌いではないんですよ。牛柄に負けず可愛くて素敵だとは思います。ただ、中にはどうみても牛柄としか見えない模様をダルメシアン柄です!と言い切って販売されている商品も少なくなく、牛柄ファンとしてはどうなのかなーと思うこともしばしばです。
ともあれ、ダルメシアン柄アイテムの中にもハッとするような美しい品に出会うことも実際多いものです。最近筆者が見つけた、ちょっと気になる牛柄雑貨と併せてピックアップしてみました。
気になる牛柄 or ダルメシアン柄アイテム各5選
ウシさん模様のふかふかインテリアマット
ブラウン×ブラック系の牛さんの毛皮の敷き物を模した、毛足の長さ約2cmのダイカットマットです。
表地はアクリル繊維。裏面は滑り止め付きなので安心ですね。
玄関マットやお部屋のアクセントラグなどにおすすめの大きさ(100×94cm)。
同じ柄で170×210cmの大きめ長方形タイプもあります。
見た目にもあたたかな牛柄スリッパ
毛足短めのスエード調生地で表現されたハラコ調のランダムな模様と全体に落ち着いた色味が素敵なスリッパ。
和歌山県高野口産の織物をはじめ良質の国産素材を使用。縫製など製造工程の全てにおいても日本国内で仕上げられているとのこと。
底面には、フローリング床などの上でも滑りにくく足音が響きにくい点砂目状の凹凸が入った発泡樹脂素材が用いられているのもうれしいポイントです。
「ブラック」と「ブラウン」の2色展開。
耳元をあたたかく包むダルメシアン柄
「ルコックゴルフ」ブランドよりお目見えした、ダルメシアン柄入りのフェイクファー素材を使ったイヤーマフです。
アーム部分の長さは調整可能。ブラック・グレー・ホワイトの3色展開です。
大きめシルエットに牛柄が映えるほんのり甘めの一着
程よくストレッチの効いたサラサラとした肌触りの白地のスムース素材に、ややラフなタッチのホルスタイン柄をのせたゆったりシルエットのトップス。
生地裏は起毛とのことで秋冬コーデのお供にも素敵。
牛柄のカラーは「ブラック」と「ピンク」の2色が用意されています。サイズはワンサイズのみです。
ヒップホップ系にも好相性のキリリとしたダルメシアン柄
肌触りやさしく伸びのいいポリエステル素材に散りばめられたダルメシアン柄が粋な表情のゆったりパンツ。
すとんと落ちるようなストレートシルエットに加え、ウエストゴム入り、両サイドポケット付きといったつくりも魅力ですね。
外側はもちろん内ポケットにも牛柄入り
ちょっと珍しくて可愛らしい、がま口の定期入れです。
背面にICカード等が入れられる透明窓付きの外ポケット付き。
がま口を開けると、4室のカード収納ポケットがあり、ショップカードや切符、名刺、レシート等々薄手のものの収納に便利なつくりになっています。
選べるデザインは牛柄はじめ9種類(2019年11月現在)。牛柄タイプの場合、内ポケット部分の生地も牛柄です!
軽くて雨にも強い! ダルメシアン柄トート
細やかなダルメシアン柄と、思い切り幅広の持ち手との組み合わせが新鮮でかわいい「アンメートルキャレ」のトートバッグ。 雑誌やファイル、書類などすっぽり収納。
本体の素材は軽くて丈夫、撥水性もあるポリエステル100%。開口部はマグネットボタン付きのオープンな作りで雑誌や書類などの出し入れがしやすいなど実用面への配慮も。
ベースカラーは上写真の「ベージュ」のほか「ブラック」も用意されています。
牛柄にゃんこ(?)の幅広マスキングテープ
リサラーソン描く猫と言えば、赤と白のシマシマの胴体がまず思い浮かびますが、こちらは白地に黒の大きなぶちの牛柄にゃんこ「buchi cat」(ブチキャット)。
猫のボディだけでなくテープのあちこちに散りばめられたぶち模様が、ちょっぴりふてぶてしい猫の表情と一緒になってにゃんともいい味出してます。
牛柄犬?それともダルメシアン?
リサラーソンの牛柄アニマルは猫だけかと思っていたら、犬もおりました・・・。
白い毛並みに大きな黒ぶちはまさに牛柄と思われますが、広く解釈すればダルメシアンと見ることもできそう(?)です。
背景に置かれた、やや落ち着いた色味の黄色と水色の幅広ストライプもリズミカルな雰囲気のマスキングテープです。
まとめ:牛柄とダルメシアン柄それぞれの魅力
うーん。こうして交互に並べてみると、牛柄ものもダルメシアン柄も甲乙つけがたいですね。牛柄好きが思わず二度見するようなダルメシアン柄グッズもあるし、牛柄アイテムの中にも筋金入りのダルメシアン柄ファンを大いに喜ばせるものも多いことでしょう。
全般的に牛柄ものは衣類から雑貨・インテリア、日用品などさまざまなジャンルに見られるのに対し、ダルメシアン柄は主にレディースファッションやバッグ小物に集中しているようにも見受けられますが、いかがでしょうか。
そもそも牛柄を好む人は、その模様のどんなところが好きで、ダルメシアン柄のどんなところと区別して品定めをしているのか。
逆にダルメシアン柄を愛する人は、そのどんなところに心惹かれ、牛柄との違いを見極めているのか。
そして、ヒトはどうして、牛柄やダルメシアン柄、ひいてはトラ柄やヒョウ柄やゼブラ柄といった動物の毛皮を模した品々を身にまとったり、手元に置きたがるものなのか。
筆者としては、これからもその点に注目しつつ考察と研究を続けていきたいと思っています。素敵な牛柄グッズやダルメシアン柄アイテムを探しつつ・・・。