暮らしなもん

衣・食・住で日々出会う品々とのおつきあい帳

生米パンの生地づくりにはフードプロセッサーかミキサーか

某大手パンメーカーのお偉い方が自社製のパンは口にしないと語った・・・という話を聞いて以来、市販の菓子パンや食パンに見向きもしなくなった母。

 

代わりに、十数年ぶりかで自家製パンを復活させることになりました。しかし現在我が家にはオーブンが無いので、フライパンで焼けるパンのレシピを動画サイトで探し、以来週に2回ほど、朝食用のパンを焼いています。

 

初めはもちろん小麦粉を使ったパンを作っていましたが、いろいろな手作りパンの動画を見て回るうちに、米粉や生米から作るパンのレシピも多く目にするようになりました。

 

じわじわ値上がりしている小麦粉よりは、今のところ安値が続いているお米を使うパンも良さそう・・・ということで、早速挑戦してみることに。

 

ところで、生米パン作りの先輩方は、材料の撹拌にミキサーを使うかたがほとんどです。(中にはすりこぎで挑む勇者もおられましたが) 

 

しかし我が家には、生米パン作りを決意した時点でフードプロセッサーしかありません。 まあミキサーより容器も回転刃も大きいのだから、これで充分だろうと思っていました。

 

ちなみにこちらのパナソニック製フードプロセッサーは我が家にとっては二台目となります。 前のモデルはミキサー容器付きの兼用タイプだったのに対し、こちらはプロセッサーのみ。 そのぶん設置面積が小さくなったり、回転速度が3段階から選択できるようになったり、電源コードがリール式になったのは良かったです。

 

焼くときは、こちら非常時を兼ねて最近購入したカセットコンロを使いました。 ガスコンロはセンサーが効きすぎて途中で火が弱くなったり消えたりして何かと不便なので。

何と言っても卓上コンロでこの薄さはうれしい。ボンベの装着がマグネット式でやたら簡単になっているのもうれしい。・・・やはり昭和の頃の品とは違います。

 

フライパンの中で生地の発酵中の図。

発酵中の図。 カセットコンロの下に敷いているのは、
以前住んでいた家で使っていたステンレス製のシンク渡しです。

 

焼き上がりの図。

出来上がりの図。今回全く出番の無かったオーブントースターの上に乗せています。

 

初回は大成功だったのですが、2回めはフードプロセッサーで生地を撹拌している最中、シリコンベラで刃の裏側にくっついた生地を落とすときにヘラの先を削ってしまったり、うまく焼き色がつかなかったりなどトラブルも連発。 

 

また、このガラス容器のやや平たい形状ゆえに、撹拌のたびにその内側側面だけでなくフタ裏にまで生地がべったりと張り付きやすい点にも難儀しました。

 

やはり生米パン作りの先輩方のように、生地の撹拌にはスリムなタテ型容器が備わったミキサーを使うのが得策と判断し、こちらを購入する運びに。

 

 

スムージー流行りの昨今、ミキサーやブレンダーも国内外を問わずさまざまなメーカーから販売されていてずいぶん迷いましたが、購入者レビュー欄で機能面でのトラブルの報告が全般的に少ないこちらタイガー製のミキサーに決定。

 

実物はネットショップの商品写真から受ける印象より大きく、堂々としたたたずまい。回転音もそれなりに大きめですが確かに生米パンの生地作りにはフードプロセッサーより少ない手間でできました(3回目は片面を焦がしてまたも失敗しましたが・・・)。 これで安心して生米パンづくりに取り組めそうです。

タイガー製ミキサーで生米パン生地の撹拌中の写真。

タイガー製ミキサーSKS-H700にて撹拌中の図。取扱説明書にも繰り返し注意書きが記されていますが、材料を入れる順番には注意。 まず液体から始めて、柔らかい素材、最後に硬めの素材を。生米パン生地づくりでは、うっかりお米から先に入れると、どのボタンを押しても作動しなかったり、回転を始めても途切れたりの原因になり、なかなか先に進めなくなります。 

たまに、水から先に入れたにもかかわらず、撹拌しているうちに生地の粘り気が増して、途中で回りにくくなることもあるため、現在では先輩方のレシピより多少長めに水に浸しておいたお米をすり鉢とすりこぎで多少潰した上で、ミキサーに投入するようにしています。

 

撹拌しては容器内の側面にくっついた生地をヘラで落として、また撹拌。

撹拌しては容器内の側面にくっついた生地をヘラで落として、また撹拌。お米のつぶつぶ感がなくなるまで繰り返します。 

 

なめらかになった生地を、クッキングシートを敷いたフライパンに流し込むところ。

ようやくなめらかになった生地を、クッキングシートを敷いたフライパンに流し込むところ。

 

生地を入れたフライパンをカセットコンロの上に置き、発酵させているところ。

カセットコンロの上に載せて、火は点けずにしばし発酵タイム。膨らみが足りないときは弱火でほんの少しの間だけ温めてみると、いい感じに膨らんでくれます。

 

片面が焼き上がってからひっくり返して、もう片方の面を焼いているところ。

片面が焼き上がってからひっくり返してもう片方の面も焼きます。 焦げ目が薄いのでちょっと早かったかな?

 

両面とも焼けた後フライパンから取り出し、クッキングシートを慎重に剥がす作業。

両面とも無事に焼けたのでフライパンから取り出し、クッキングシートを慎重に剥がします。

 

初めての生米パン。

小麦粉のパンと似た味わいだけど、どこか違う。
お餅のような食感やツヤも楽しめる生米パンです。