消臭と虫除けに頼れる相棒:青森ヒバ由来の「ナノヒバオイル」と出会う
古い賃貸物件の宿命か、夏が近づくと湿気の上昇と共に玄関まわりや北寄りの居室の壁からカビ臭を伴うエキゾチックな臭気が漂ってきます。
日頃からマメに除湿機をかけるのと併せて、防カビや消臭に役立つとされる品々を、納豆菌や乳酸菌由来のいわゆる自然派のものを中心にいろいろ試してはいるものの、なかなかコレといったものに出会えません。
浴室のような水まわりなら塩素系漂白剤で一撃を加えれば効果抜群ですが、ふだん過ごす部屋や寝室であの鼻を突く塩素臭に囲まれるのはちょっと・・・。
という訳で、ふと思いついたのがアロマテラピーでおなじみ天然のエッセンシャルオイルの活用。もともとあまり関心のない分野でほとんど予備知識もありませんでしたが、伝え聞くところによれば種類によっては消臭や虫よけなどに効果を発揮するものもあるらしい。ならばカビ臭対策にふさわしい精油も存在するのでは?と調べてみました。
その結果、どうやらティーツリーオイルなる樹木系の精油が防カビに効くとの情報を得て、ネット上のアロマ素材専門店に並ぶお洒落な小瓶入りの単品やら選べるお試しセットやらの品定めを開始。
ところがどうした縁か、巡り巡って最終的に購入を決めたのはこちらの品でした。
青森ヒバから抽出される「ヒバ油」をベースに作られたという「ナノヒバオイル」です。
ヒバ油の原液そのままでも良さそうな気がしたのですが、希釈して部屋のあちこちにスプレーしまくりたいと目論んでいる我が家の意向には、この水溶性を持たせたタイプが使いやすそう・・・と考えた次第。
当初有力候補に上ったティーツリーオイルにも希釈タイプはあるようですが、コスト面から考えればやはり輸入品よりは国産品のほうに軍配が上がります。
正規品なら100ml単位で販売されている模様。日々の洗濯や入浴に使うご家庭ならそれくらいの量は必要かと思いますが、我が家ではカビ予防や消臭・除菌にチマチマ使うことしか考えていないので、お試しサイズで充分ということになりました。
色味はごく淡いシャンパン色、わずかに粘性がある液体といったところ。 香りは初めて嗅いだとき、それまでなんとなく想像していた「ヒノキ系の香り」よりはぐっと強めでちょっとびっくり。使っていくうちに間もなく慣れましたが、まさに「樹木系」との表現にぴったりの、爽やかな香りと言えます。
100円均一ショップでズボンのポケットに入るほどの小ぶりのスプレー容器を買い求め、希釈液を入れて常時携帯するようになると、思いのほかさまざまなシーンで出番が多くなり、もはや無くてはならない存在になりました。
筆者の場合、主な用途はこんな感じ:
- 洗面所の排水まわり、トイレまわりのニオイ対策
- ベランダに出たとき近隣から漂ってくるタバコ臭や洗剤・柔軟剤の香料への応急措置
- 若い娘(?)と見ると正面から寄って来るヤブ蚊の奇襲攻撃
- 蚊に喰われた箇所の腫れ・かゆみの軽減
- 枕やふとんなど寝具のダニ忌避
- その他コバエやクモなど招かれざる虫に対し、屋外への速やかなる退出を願うとき
- 買い物先のスーパー等の出入り口での手指の消毒(手荒れ対策)
もともと玄関の下駄箱や北向きの部屋のカビ臭対策にと求めた品ですが、数ヶ月経った現在ではその目的で使うことはほとんどありません。と言うのも、使い始めの頃、どれくらいカビを防げるか浴室の壁タイルの目地に生えかかっていた黒カビにたびたび吹き付けて試してみましたが、薄めすぎて青森ヒバ本来の成分が足りないのか、あまり目に見えてカビが減るような効果は感じられませんでした。
ウチの母に言わせれば、風呂場のカビに一撃必殺で効くのはやっぱりカ〇キラーとのこと。 それに希釈液とは言えヒバ油をカビ対策に使うのはもったいない・・・との強い意向もあって、この方面でのナノヒバオイルの使用を断念。
でもその代わり、ネット上のとある情報源から、壁面などのカビ臭対策にはドラッグストアで普通に売られている消毒用エタノールを定期的に吹き付けるだけでもOKとの貴重なアドバイスをもらったので、今はもっぱらこちらで対処しています。
我が家では、以前からキッチン用品をはじめ幅広い分野の除菌・消毒に愛用していた品でもありますが、カビ臭を防ぐのにも使えるとは今回初めて知りました。まさに灯台下暗しといった感じですが、確かに効き目は感じています。