暮らしなもん

衣・食・住で日々出会う品々とのおつきあい帳

固定電話はOK、でもケーブルネットはNG? 移転手続きひと悶着

固定電話の移転手続きはスムーズに終りました。続いて、加入中のケーブルインターネット会社(J:COM傘下)に連絡をすることに。

 

ちなみにこの時点まで、我が家のネット接続は同軸ケーブルを使った従来型のサービスを利用していました。かれこれ10年以上お付き合いしているこのネット会社は、数年前から光回線の提供も開始。私たちが引越しを検討し始めた頃、候補として上った物件のネット対応・非対応について問い合わせたついでにもし光インターネット対応の物件に引っ越すことになったらコース設定などはどうなるか尋ねたところ、同軸サービスのときと同じコース内容のまま、通信速度も月額料金も変わらずご利用いただけます、別途工事費や加入料などもいっさいかかりませんという説明でした。

 

要するに配線の手段は変わるけど、通信サービス自体はこれまでと何ら変わらずそのままでOKとのことだったので、今回の移転の手続も簡単に済むだろうとすっかり安心しきっていたのですが・・・。

 

まさかの非対応物件?

ケーブルネット会社に、これこれの日にちにどこどこに引越しますと、電話のときと同様に伝えて移転手続をお願いしたところ、窓口のお姉さんがしばし手元のパソコンで何事か確認したのち

 

「誠に申し訳ありませんが、移転先の建物は光ケーブルに対応していません」

 

え゛?!?!?!! 思わずのけぞり天を仰ぎました。

 

 

そんな、まさか・・・。不動産情報サイトの物件説明でも、内見で手渡されたチラシには、ウチが加入しているケーブルネット会社の名前と共にもあんなに大きく「光インターネット対応」の文言が堂々と・・・。

 

内見の際、目視で確かめるなり案内してくれた営業のお兄さんに聞くなり念を押せばよかったのかも知れませんが、いかにもとっくの昔に光への対応を済ませているというような文言が記されているんだからと安心しきっておりました。

 

しかし当の業者側がきっぱり「未対応物件です」と言うからには、さらにまたその建物が同軸ケーブルを使ったインターネットにも対応していませんとダメ押しするからには、それ以上話は続きません。

 

お引っ越し先では、他のサービスに切り替えて頂くより他ありませんねー

などと、丁寧ではありますが実にあっさり引き下がられただけで会話は終了してしまいました。

 

これはどういうことなのか。すかさず不動産屋さんに電話を入れます。

すると、いつもながらの快活な口調で

工事は済んでるはずですよ~大家さんからのOKはもらっているはずですし」

 

・・・いったいどちらの言い分を信用すればいいんでせうか?

 

工事は済んだか未だなのか

再度ケーブル会社に電話を入れ、先ほどの受付のお姉さんに、不動産屋さんからは『済んでる』と即答された旨を伝えると、少々当惑した様子でしばしどこかに問い合わせた末「現場担当者に相談して、折り返しご連絡します」と返して来ました。

 

それから数時間。ようやく判明した真相は・・・

  • 確かに、引越先の建物を光インターネット対応にする計画があることには変わりない。
  • しかしながら、もともと同軸ケーブルを使ったネット接続にも未対応だった古い物件なので、光ファイバーの線を通せるような「管」が無い。
  • したがって建物のどこにどう線を通すか大家さんと現在相談中で、共用部分への工事もまだ手付かずの状態
  • 共用工事の日程が決まってしまえば、屋内工事日の仮押さえ(予約)も可能になるが、現在「未定」のため、屋内工事は引越し予定日までに間に合うかどうか、確証はない。現場担当者のスケジュールの混み具合などによってはひと月以上ずれこむ恐れもある。

といったものでした。

 

悲観的な推測を伴った説明はさらに続きます。

  • たとえ大家さんからゴーサインが出たとしも、実際に配線ができるかどうかは分からない。現場担当者が実際に建物を見た際、配線に使いたい管がつぶれているなどの理由で「工事不可」となるケースもある。(これは古い建物だけでなく新築でも施工不良などの原因であり得ることとか)
  • 工事不可とならないまでも「線を通すためにベランダ側の外壁などに穴を開ける必要がある」と現場で判断されたら、改めて大家さん側に「再承諾」を求めることが必要。それに対するゴーサインが出るまでは工事はさらに延期される。

  

後に不動産屋さんの担当者から再び連絡があり、光工事が既に済んでいるというのは自分の勘違いで、現在工事について大家さんからの承諾待ちだったんです~ごめんなさーい等々、訂正とお詫びの電話が入りました。

特に他意は感じられなかったのでまあそれはそれでいいとして、

 

・・・何とも宙ぶらりんな状況・・・。

 

しかし所詮自分の持ち家ではないんですから、こういう場合は大家さんにもケーブル会社にもすっかりお任せし、ひたすら成り行きを待つ以外にどうしようもありません。

 

光は入るか入らないのか

ただ、移転先に光ケーブルが「入る」か「入らないか」という問題は、文字通りこちらのネット環境の明暗も分けることになります。

 

光導入がめでたく可能となった場合

  • 利用コースも速度も料金もこれまでと同じでOK。
  • 加入料も別途掛からず(既に加入者のため) 
  • 現時点で使用中のメールアドレスやホームページも引き続き使える。

 

光ケーブル移設がムリとなった場合

  • 同社と提携関係にあるWiFi(WiMAX)の利用も可能。
  • 但し、無線LANなので時々不安定になるとか繋がりにくくなることも。
  • 使用中のメールアドレスやホームページはその後一切利用できなくなるので、他社サービスが提供するものに代えざるを得なくなる。

 

もし、光がダメだったらWiFiで、という救済の道があるということが分かった点は安心できますが、一番痛いのは使用中のメールアドレスやホームページが引越しを境にいきなり使えなくなることです。

  

引越し予定日を数週間後に控え荷物の梱包などでバタバタしている中、新しいメールアドレスやホームページスペースを確保し、各種オンラインサービスに登録された内容をいちいち変えていく・・・そんな手間ひまを想像するだけでも気が遠くなる思いでした。

 

移転手続きはどう進めるか

ともあれ当面は、書面での移転手続きを先に進めることをケーブル会社の担当者から勧められました。工事の可否や日程が定まってから書類を準備するよりは、その後決まった後の受理・処理がスムーズになるから・・・とのことで。

 

但し、そういう書類のやりとりは郵送で済ませるのは絶対ダメ。対面での手続きが必須となっているそうです。いささか面倒な仕組みだとは思いましたが、一旦はそれで了承しました。

 

こちらとしては最悪の事態に備え、昨今人気の無線LANサービス「WiFi」の選択も視野に入れてネットで下調べも開始。 幸いにも、移転先の地域は既にWiMAX 2+サービスエリアに該当していたので、万一のときには頼りになりそうということが分かってきました。

 

・・・ただしこのWiMAXなるサービスもまた、派手な宣伝が繰り広げられる一方で

 

「建物の階層や構造、近隣の建物の影響によっては、通信が不安定になったり全く繋がらないこともあります」

 

などという悲観的な注意書きが あちこちに添えられていて、それが心に重くのしかかってきますが・・・。

 

はてさて、この先いったいどうなることやらと気をもみながら、荷物の整理を進めたのでありました。