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ウチ流の引越し荷造り戦略【4】デスクトップPCの梱包【モニターおよび周辺機器編】

デスクトップPCの荷造りにあたっては、ハード本体に対する程ではありませんが、モニター(ディスプレイ)の梱包においても何かと気を遣わなければならないことがいろいろあるものですね。

 

我が家の仕事用パソコン

 

 

モニター、キーボード、マウスなど周辺機器の荷造り

モニターの梱包は、台座の取り外しから

以下の写真は、5~6年前から我が家で使用中の19インチ液晶モニター(acer製:X193W)の外箱です。ムダのない薄型スリムな形に、柔らかなプラスチック製の手提げ用の持ち手も付いた親切設計。アタッシュケースを思わせる風貌ながらダンボールの厚みはしっかりありなかなか丈夫なつくりです。

19インチ液晶モニタ(acer製)の外箱

内側には、モニターの形に合わせて型抜きされた発泡スチロール製の保護材も入っていて、ウレタンシートやビニル袋でガラス面を包んだモニターをそのくぼみに嵌め込み外箱のフタを閉じれば、多少の衝撃にもしっかり中身をガードしてくれそうな頼もしさが感じられます。そういう訳で、かねてから『今度の引越しのときはまたこの箱に入れて、作業員のお兄さんに運んで行ってもらおう』と考え、解体したり資源ゴミにしたりせずに大事に保管しておりました。

 

ところが・・・この平たい箱に再びモニターを収めるには、購入後に取り付けたスタンド(台座)を取り外すことが必須条件となるのでありますね。上写真のモニターの場合、外箱のプリントに見られるV字型の部分がそれに当たります。

 

思えば、このモニターを買い替えたのは前回の引越しより後のこと。だからこのモニターにとっては今回が初めての引越し。・・・そこでハタと気づいたのは、荷造りに取りかかる今の今まで、果たしてこの台座が取り外せるのかどうか全く把握していなかったという点でありました。

 

しかもこの台座、長いこと置きっぱなしだったせいか底のゴムがデスクの天板に張り付いてしまってなかなか持ち上がらないので、ドライヤーの熱を台座まわりの天板に当てたりマイナスドライバーでこじるなどして悪戦苦闘の末、やっとの思いで机から引き離しました。

 

さて、ここで台座の取り外し方を確かめるべくモニターの説明書を探しますが、どこにやったか分からない。ようやく見つかった多言語表記の薄い小冊子にもそれらしき説明はどこにも見当たらない。台座の背面を見れば何やら押しボタンらしきものはある。そう言えば購入後初めて組み立てたとき、このボタンを押さえるかどうかしながら本体側に差し込み「カチッと鳴るまで」嵌め込んだはずだが、その記憶はもうはるか彼方に飛んでいる・・・。

 

そのボタンまわりのアップ写真はこちらになります。

acer製19インチ液晶モニタ(X193W)のスタンド背面部分の詳細

 

このような事態に直面してどうするかと言えば、ネットで調べるしかありません(むろん、このモニターを使わない別のパソコンからです)。あちこち探しているうちに、世間には私のように引越しのためだけではなく、いろんな事情でモニターの台座を外す必要に迫られたけどどうすればいいか分からないという悩みを訴えている人が意外に多いことも分かってきました。

 

そして、対処法として記されていた助言の多くは

台座背面のボタンを押しながら思い切り引き抜け」というものでした。

 

それに倣い何度か引っ張ってはみたものの、長い年月を経てモニター本体側の支柱にガッチリ嵌まり込んで締まっているのかこのか細い腕の力ではびくともしないし、そもそも本体側の支柱と台座との境目がどこにあるのかもはっきりせず、ただただ混乱するばかり。

 

ネット上の質問集サイトの中には台座まわりの写真と併せて説明されている記事もありましたが、同じacer製であってもウチのモニタと機種や販売時期も違うゆえに台座そのものやボタンまわりの形が微妙に異なるので、果たして同じやり方が通用するものなのか?という疑いも湧いてきます。

 

そこでダメモトでこの型番のモニター用のオンラインマニュアルを求めて検索したところ、ほどなく発見。すると確かにこの機種でも背面のボタンを押しながら台座を抜き差しできることが分かってホッとしたのですが、今度はその手順を説明するイラストの番号と矢印との関係が分かりにくく、理解に苦しんでまたも足踏み状態。

 

それでもとにかく、外せるつくりであることは間違いないわけだからと勇気をふり絞って再び挑戦し、ひとり格闘すること十数分。・・・なんとか分離に成功しました。

 

ついでに、もう一台別の型のacer製モニターのマニュアルも探し出し、台座の外し方のページを確認。ただこの時点でプリンターは既にその付属品ごと箱詰めして封までしていたので、手順を示す図の内容は手元の紙にざっと描き写しておくことにしました。とにかくこの作業は、まず本体の電源を落とし、接続されているケーブル類をすべて抜いた完全なるオフライン状態でないとできませんから・・・。

 

この別の型番のモニターのスタンドは、先のものとはまた微妙に形や付け外しの仕組みが違っていましたが、最終的にはこれも何とか引き抜くことができ、無事に箱詰め作業を終えることができました。

 

周辺機器の梱包と配線メモの作成

デスクトップPCの背面には、キーボードやマウス、本体電源用・モニター用、さらには各種USB機器用、LAN接続用などさまざまなケーブル類が繋がっています。引越しのときはこれを全部外し、束にまとめたり袋に入れたりして持って行くわけですがこの作業もなかなか面倒なところがあります。

 

もっとも、キーボードやマウスなどの小物そのものはデータの損傷などの心配はありませんから、プチプチなどで適当にくるんで適当な箱に詰め込めば、後は引越し作業員のお兄さんに運んでもらっても構わないという意味で気楽ではあります。

 

ただ・・・こうした周辺機器のケーブル類のほとんどは黒かグレーのものが多く、新居で再び繋ごうとするときに非常に紛らわしく混乱の原因になることがあります。

 

さらに、その小物やケーブルがどのパソコンで使うものなのか、似たような太いケーブルはあるがそれが電源用なのかモニター用なのか、再び接続する段階になって大いに迷うことも多々あるので、荷造りの際は小さな紙片などにそれぞれの名称や用途を記した『名札』を袋の上からテープで貼っておいたり、太めの輪ゴムで留めておいたりすると開梱の際に分かりやすいですね。

 

また、マウスやキーボードはハード本体背面の差込口にそれと示すマークやアイコンが印字されていたりシールが貼られているなどして見分けがつきやすい場合もありますが、自分で買った後付けのUSB機器などのケーブルは、自分で決めたはずの差込み口の正確な位置が再び繋ぐときになって思い出せなくなってしまうことが多いです・・・。

 

その対策として、ケーブル類の取り外しの際には、それぞれのパソコンごとに、周辺機器をつなぐ位置を示す略図を描いて、ハード本体の側面にテープで貼り付けておくようにしています。かつては手帳に書き留めておくようにしたこともありましたが、記したページはどこだったかいなーとパラパラめくって探すより、本体に直接貼っておくほうが見やすくて便利です。

 

今後またいつ引っ越しても困らないように、今でもこの図は貼り付けたままにしています。

 

まとめ

本当は、何もかもバラさずに持ち出せれば一番いいのですが、そうもいかないのがデスクトップPCの引越しのつらいところ。その点、ノートパソコンだったらこれほど大袈裟に梱包しなくても、パタンと畳んで当日の手荷物の隅っこに含めるようにしてサッと持って行けばいいから手間が要らなくていいなあ・・・と、嵐のような大移動を終えた今ではつくづくうらやましく感じております。