お役立ち日用品セレクション【1】:ニトリル手袋「ニトリルトライ3」
洗濯や掃除はもちろん、調理・皿洗いなどの水仕事で手指を守るのに欠かせない、家庭用の手袋。
我が家の場合、家族揃って何かとかぶれやすい肌質のため天然ゴム製よりは塩化ビニール製を、着脱時の滑りやすさよりは使い心地の良さから「粉付き」よりは「粉なし」タイプの手袋を長く愛用してきました。
ただ、いずれの品も指先や手首まわりがややゆったりめのつくりのため素手に近い感覚が求められる細かな作業には不向きなのと、使った後に裏表とも洗ったり乾かしたりするのに結構手間がかかることや、長く使っているうちに油や洗剤などの影響で柔軟性が失われゴワゴワになって扱いにくくなるといった難点もあります。
そこで目をつけたのが、5〜6年前くらいから多く出まわるようになったニトリル手袋。ビニル手袋よりはるかに薄手で一見頼りなげながら、
- ちょっとやそっとでは破れたり硬化したりする心配が少ないタフな素材
- 向きを気にせず手早く着用できる左右兼用デザイン
- 手指に吸い付くようなバツグンのフィット感
- 100枚−200枚単位でいくらという低めの価格設定
というメリットもあって、ここ数年我が家ではビニール手袋よりも確実に出番が増えてきています。
ただ近所のスーパーやドラッグストアなどではなかなか置いていないジャンルの品なので、購入先はほとんどネットショップ。それでも気に入っていた品が予告なしに廃盤になったりして何度か乗り換えたこともありましたが、最近はこちらの品が我が家の定番になっていました。
ひと箱あれば半年以上は持つ徳用品とは言え、もうそろそろ残り少なくなってきたので、いつものように他の日用品と一緒に再び注文しようとしたところ、思いがけずウチの母から待った!がかかりました。
なんでも「使いやすくて便利なんだけど、色がホワイトだとちょっとそのへんに置いた時に他のものに紛れて見つけにくいから、青かピンクかとにかく色付きのものにしてー」との要望。
そこで急遽、白以外のカラーで代わりの品を探すことになった訳ですが、久しぶりにネットショップで検索をかけてみると、ウチと同じようにこの手の品を重宝する家庭が増えてきたのか同じニトリル手袋でも数年前よりぐっと種類が増えており、見かけないパッケージや知らないメーカー品も多く並んでいて少々迷いました。
これまで使っていたものと同じ材質とサイズで、色違いでさえあればいいんだけどな・・・と思いつつ眺めているうちに、ふと目に止まったのがこちらの品。
とかく白とかパステルカラーとか、無難な淡色系でまとめたデザインが多いこの分野の品には珍しく、黒地に緑や赤といった原色を差し色として利かせたモダンなデザイン。
よく見れば、ウチでこれまで使ってきた白い手袋と同じ作業用手袋専門メーカー「株式会社エブノ」の商品でした。既に主なショッピングサイトで複数の店が取り扱っているようですが、購入者レビューの数が少ないことから比較的新しいシリーズのようです。
サイズ展開は従来モデルと同様、SS・S・M・Lの4種類で、このうち我が家で欲するのはSサイズ。手のひら周りや中指、素材の厚みなどの寸法表記も一応チェックしてみましたが、ほぼ同じだったので一安心。
今まで使ってきた品と同じメーカー品という安心感に加え、手袋の指先からではなく手首部分から取り出せるようにしたという外箱の工夫もいいなと思い、日用品専門の某ネットショップを通して他の品々と併せて注文することにしました。
ニトリルトライ3(粉無)の使用感
その1:クール&モダンなパッケージデザイン
届いたのがこちらの品。写真で見るより実物はかなりコンパクトです。この手の品には珍しいクール&モダンな色使いは、実際に見てもやはりインパクトがあります。
ただ、今回ショップ側での保管状態が悪かったのか、外箱の天面にややハデな擦り傷や印刷の剥がれなどが見られました。
凹んだり潰れたりはしていないし未開封の新品なので、中身には全く問題ありません。見た目を気にするタチだったら、黒のマジックなんかで塗っちゃうかも知れませんが、ウチではほとんど気にならないレベルです。それにしても何をそんなにぶつけた跡やら・・・。
その2:清潔志向の取り出し口
続いては、本品の特長とされている取り出し口を検証してみます。
その3:着用感
素材の質感とか厚みなどは従来品とほとんど変わらないようです。特別工業的な臭いもしませんし・・・。実際に着用してみると、こんな感じ。
筆者は典型的なMサイズ体型ですが、この手袋に限ってはSサイズがぴったりなようです。
手首のふちは、5ミリ弱くらい折り返すように圧着した粗めの始末で、手袋本体より若干厚めのつくりに仕上がっています。これまで使ってきた「ニトリルNEOライト」では、くるんと巻き込んだような細いリング状のフチでした。
指先から手のひらの付け根(手根部)あたりまではかなりピッタリと張り付くような着用感です。手首部分はいくらかゆったりめで丈も短いので、水がじゃぶじゃぶかかるような激しい仕事よりは、主に指先を使って行う狭い場所の掃除とか、下ごしらえ用の食材の切り分けとか、あとは実際にはあまりやる機会はないと思うけどパソコンのキーボード入力とか、細かな作業には実に便利な手袋だと思います。
早速、我が家ではこんな作業に使ってみました:
シーズンオフのエアコン内部の掃除の一こま。左手には今まで愛用してきた「ニトリルNEOライト(粉なし/白)」の残りを、右手には今回購入の「ニトリルトライ3(こちらも粉なし/ブルー)」を着用しています。フチの始末の仕方に若干の違いはあるものの、全般的な使い心地はどちらもほとんど変わらず文句なし!とウチの母も大満足のようです。
「ニトリルトライ」シリーズのサイズ・色展開
今回我が家ではこの「ニトリルトライ3」シリーズの「粉なし・ブルー」を選びましたが、色違いで「ホワイト」や「粉付き」タイプも用意されています。
また同じシリーズで「4」の数字が付くタイプもあり、こちらは「3」よりも若干厚めの素材でできているようです。メーカーサイト(株式会社エブノ)には、そのチラシと思われるPDFファイルとして両者の仕様表が載っていますので、詳しくはこちらを参考になさってみてください。