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1か月で脱WindowsしてLinuxに移行した【その4.インストールの行方】を手短にまとめてみました

64ビットWin7マシンにLinux Mint 18.3(Mate)をデュアルブートでインストールすることを目論んでいた5月の大型連休も目前に迫り、そのための前準備も最終段階に入ってきました。

 

万一にもインストール当日に落雷で停電なんてことになったら困るので週間天気予報などもチェックしながら、初めてのLinuxのインストールを実行に移す前にまだ残っている「最後の気がかり」の解消を目指します。

 

その気がかりとは、以下の2点。いずれもLinux初心者に共通ともいうべき悩みのタネだそうですが・・・。:

 

 パーティション構成・・・悩める配分

Cドライブか、Dドライブかの選択

多くのメーカー製WindowsPCと同様、筆者のマシンのHDDも初めから「Cドライブ」と「Dドライブ」に区切られていました。

 

CドライブはWindowsのシステムをはじめWin用の各種ソフトやWin環境で作成した個人データなどが収まっており、 Dドライブは個人データのバックアップ領域として使えるようになっています。

 

Windows7側の「ディスクの管理」画面から見た、変更前のHDDの区分け

Windows7側の「ディスクの管理」画面から見た、変更前のHDDの区分け

 

こうした環境にデュアルブートLinuxを入れようとする場合、よく提案されるのが次のふたつです。

  • Cドライブを縮小して、Linux用のスペースを新たに作る
  • Cドライブはいじらず、DドライブをまるごとLinuxの居場所にする

 

筆者のマシンではCドライブとDドライブの容量はほぼ半々。Cドライブの空きにはまだ余裕があるので、Linux Mint (バージョン18.3の場合、最小必要容量10GB、推奨は20GB以上)が入るくらいは削っても大丈夫だと思うのですが、わざわざそんなやりくりをしなくてもすぐ隣に9割以上のスペースが空いたままになっているDドライブがあるのですから、これをそのままLinuxに当てるほうを選びました。

 

ただそうなると、すでにこのDドライブの約1割を占有している「要保管データ」の置き場所はどうするかという問題が出てきます。考えた末、Dドライブを以下のような比率で二つに分けることに決めました:

 

これを実現するためには、Dドライブの要保管データを一時的にCドライブ側に退避させたうえで、Windows7側の「ディスクの管理」画面に入り、それまでのDドライブを削除して、新たに作り直す操作が必要になります。

 

なにしろ「ボリュームの削除」なんて思い切った操作は生まれて初めてなので、かなりドキドキしましたが、やってみると意外とあっさり済みました・・・。

 

Dドライブを削除した直後、「未割り当て」の表示に

Dドライブを削除した直後、「未割り当て」の表示に

 

元「Dドライブ」だった領域の上部バー表示が黒に変わると同時に「未割り当て」となったのを確めた後、「シンプルボリュームの作成」ウィザードを使って、改めてデータ保管用スペースを(名前はこれまでと同じDドライブとして)作成し直します。

 

「未割り当て」となった領域の一部を、新たなDドライブとして作成。残りはLinuxのための「空き領域」に。

「未割り当て」となった領域の一部を、新たなDドライブとして作成。残りはLinuxのための「空き領域」に。

 

要はDドライブを大幅に縮めることで、Linux Mintを収めるべき場所を確保したとも言えます。(新たなDドライブ、すなわちデータ保管用に作りなおした領域の上部バー表示は明るめのブルーに、残りのLinux用領域は明るいグリーンに変わっています)

 

Linux領域内の区分け

しかしここからまた面倒な作業が待っています。Linuxのインストールにあたっては、そのスペースの中でもいくつかの仕切りを設けて、それぞれに必要な容量を割り当てなくてはなりません。

  • システム領域 (Linux Mintの中枢部分。マウントポイントは「 」)
  • データ領域 (Linuxで使うデータやアプリケーションの保管域。マウントポイントは「/home」)
  • スワップ領域 (RAM補助のため一時領域。この場合マウントポイントの指示は不要らしく単純に「swap」を指定する)

 

この作業は当然ながらWin7の「ディスクの管理」画面からは行えないので、USBメモリでライブ起動したLinux Mintのデスクトップから入る、実際のインストール画面上で進めることになります。

 

※ なお、この割り当て作業は、Linux OSをWinマシンに上書きする場合のようにインストーラーに"すべてお任せ"にするのではなく、手動でパーティションの作成・サイズ変更を行えるよう、インストールの初期段階で表示される「インストールの種類」の選択画面で「それ以外」を選ぶことを前提として説明しています。

 

さて、ここでひとつやっかいなことがあります。Windowsではディスク領域を「Cドライブ」・「Dドライブ」と呼んでいますが、Linux系では「/dev/sda3」・「/dev/sda5」などと全く違った言い回し方をするので何かと混乱しやすい上に、新しい領域を作る際にそれぞれの容量だけでなくマウントポイントやファイルシステムの種別も指示しなければならないので、かなり神経を使いました。

 

Linux Mintのインストールの種類で「それ以外(手動でパーティション設定)」を選んだ後に現れる画面

Linux Mintのインストールの種類で「それ以外(手動でパーティション設定)」を選んだ後に現れる画面

 

領域ごとの設定内容を間違えたり、最悪Windows関連のシステム領域を上書きでもしてしまったらそれこそタイヘンですから、このLinuxパーティション分けに関しては、ライブ起動中のインストール手順の中で、何度となくリハーサル(上の画面で言えば「インストール」ボタンでそれ以上先に進まず、「終了」か「戻る」ボタンを押して一連のプロセスを中止し退避する)を繰り返しました・・・。

 

ブートローダーの保存先・・・迷える選択

WindowsLinuxデュアルブート構築の際には、LinuxOSをブート(起動)するために必要なプログラムブートローダー」の置き場所を指定することも重要なポイントなのですが、これもまた実際のインストールの直前まで、大いに迷った事柄の一つです。

 

この点に関しては、ネット上の諸先輩方の間でも、それぞれの作業環境の違いもあってか意見が大きく分かれているように見受けられました。

つまり、

という方もいれば、

という方もいます。 

 

そのどちらが正しいかはともかく、下手な場所を指定すればインストール後にWindowsLinuxのどちらか一方、もしくはその両方とも起動しなくなることもあるという恐るべき事例もちらほら聞かれるので、ここでもその選択には慎重にならざるを得ません。

 

さんざん迷った挙句、MBRにではなく、Linux Mintのシステム領域と同じパーティションブートローダーの保存先として指定することにしました。

 

いろいろ技術的に複雑なことが未だよく分かっていないということもありますが、MBRを選ぶとWindows7ブートローダーがLinuxのそれ(GRUB)で上書きされてしまうそうで、もし今後Linuxが不要になり削除したくなった場合などMBRを修復するとき結構タイヘンそうなのが心配・・・。

 

とにかくWindows7の"ご機嫌"を損ねるとかその領域に干渉するようなことはできるだけ避けたい、という気持ちもあったのでこのような選択に至りました。

 

こうしてLinux Mintブートローダーの保存先がそのシステム領域(筆者のマシンの場合「/dev/sda6)に決まったことで、またひとつ用意しなければならなくなったツールがあります。

 

マルチブート環境でOSの起動順序を指定するためのフリーソフトEasyBCD」です。Windows用ですので、インストールの本番前にWindows側に取り込んでおき、一通り使い方を習っておきました。

 

マルチブート環境での起動順序などを管理するためのフリーソフト「EasyBCD」の一画面

マルチブート環境での起動順序などを管理するためのフリーソフト「EasyBCD」の一画面

このソフトでの実際の設定作業は、Linuxのインストールが済んだ後の再起動で、Windowsが立ち上がった時に行います。

 

いよいよ、インストール決行

 Linux Mintに必要なパーティションそれぞれの設定内容や、ブートローダーの保存先がようやく決まり、天気が急変する心配がなさそうな日を選んで、いよいよインストールとデュアルブートの構築を実行に移す日が来ました。 

パーティション分けは無事通過、しかし・・・

手帳に記したパーティションや、リハーサル中に取り込んだ設定画面のスクリーンショットを一つのフォルダにまとめて取り出しやすくしておいたり、インストール中に設定するログイン情報を決めておくなど念入りに準備した上で、USBメモリでのライブ起動からインストールの本番に挑みます。

 

諸先輩方のサイトで教わったとおり、インストール途中で作動しないようスクリーンセーバーやロック機能などを無効にしておくことも忘れずに・・・。

 

インストールのプロセスで必ず現れる画面のパターンにもある程度慣れてきて、ポイントを押さえた上で本番に入ったせいか、パーティション分けの作業はスムーズに進みました

 

間違いがないか念入りにチェックしてから「インストール」ボタンを押し、あとはインストーラーの動きを見守りつつ、終了が告げられるまで待ちます・・・。

 

開始直後、画面下に「ファイルをコピーしています・・・」云々の文言と共に現れた、インストールの進行状況を示す横長バーの左端からミントグリーン色の棒が3分の1くらいまで進んだ頃までは、順調でした。

 

・・・ところが、バー左上の添え書きが

言語パッケージをインストールしています

に変わった途端、ミントグリーンの棒の動きが止まり、いっこうに進まなくなってしまったのです。

 

ちょっとでもミスしないようにとさんざん調べた事柄は何事もなく済んだ一方で、反対になんの予備知識も用意しておらず、心の準備もしていなかったことに限って起きてしまう・・・。よくあることです。

 

こんな事態に直面したとき、どうすればいいのか。こまごまと書き込んだ手帳をはじめ手元の参考資料やメモはこの際、全く役に立ちません。進んでるのか固まっているのか分からない横長バー表示の右端には「Skip(スキップ)」なるボタンも見えますが、ここでこれを押していいものやら悪いやら・・・迷いながらしばらくの間私自身が固まってしまったように画面を見つめていました。

 

その後も全く進む気配が無いので途方に暮れていたところ、ふと、こんな非常事態でもマウス操作でデスクトップまわりのアイコンをクリックしたり、Mintのメニュー一覧を表示したりが自由にできることに気づきました。

 

Windows環境だったら、この手の大掛かりな処理が続いている間、アクティブな画面の外にある何かをクリックしたり動かしたりするのは御法度というか、不可能なケースが多かったように記憶しているので、Linux Mintのインストールでも同じように動きが取れないものと思い込んでいたのです。

原因は、またもUSBメモリ

進まないインストール画面はそのままにしておいて、デスクトップ左下のMintロゴ脇のメニューボタンを押して一覧からヘルプ画面を呼び出し、しばしインストール関連のトラブルに関する項目を探して読んでいました。すると、実際の手順では見なかった「必要なディスク容量と接続環境が整っているかどうかを問うメッセージ画面の例が載っているのを目にしてふと思い当たり、右下の接続アイコンから一旦「切断する」を選び、再び入れ直してみました


するとその直後からミントグリーンの棒がものすごいスピードで右端に向かって伸び、またたく間に各種パッケージやファイルのインストールの完了が告げられました。

 

結局、原因はネットワーク環境だったのでしょうか・・・? これまでもライブ起動用のUSBメモリを使ったZorinやMintの試用中にたびたび起きて筆者を悩ませていた「勝手なネット接続断」のクセが、言語パッケージのインストール中に再発したのかもしれないとも思いますが、本当の原因は何だったのかはっきりとは分かりません。

 

ともかく、インストール自体はなんとか成功したようで安堵しました。・・・ただ、思わぬトラブルのために30分くらいは損してしまった気分。

 

続いてログイン情報などの設定作業も済ませた後、一旦パソコンの電源を落とし、再び電源オン。 ここで諸先輩方から教わったとおり、今までと同じようにWindows7が起動したので、「EasyBCD」を呼び出して編集・設定画面に入り、ブートメニューにLinux Mintを追加して保存、終了。

 

 

ドキドキ&ハラハラしながらマシンを再起動してみると・・・

 

LinuxとWindows、どちらかのOSを選んでねの画面

  

おお・・・二つのOSを選べる画面が。

ここでLinux Mintを指定し、Enterキーを押せば・・・

  

続いて現れた、Linuxのブートローダー「GRUB2」の画面

 

Linuxブートローダー「Grub2」が現れます。

 

ここでまた、リストの最上段にあるLinux Mintの名称を選択してEnterキーを押してもいいのですが、何もしなくても10秒ほどで自動的にMintが起動するはず。

 

やがて・・・

 

Linux Mintのロゴが画面中央に登場。

 

Linux Mintのロゴ登場。

 

続いて・・・

 

画面の中央に矢印カーソルが現れたと思ったら、

 

Linux Mintのログイン画面を見つめるうろこちゃん

 

ちょっと遅れてログイン画面。

 

この後無事Linux Mintを起動させることができました・・・。めでたしめでたし。

 

もはやUSBメモリに頼らなくても、HDDに収まったMintの中身が動いてくれるからでしょうか、これ以降「勝手にネット接続断」は起こらなくなりました。

 

あーそれにしてもここに来るまで、本当に長かった・・・。ネット上で惜しみなく情報を提供してくださった諸先輩方に心から感謝、感謝です。

 

あとは、予め調べておいた『Linux Mint 入れたらやることリスト』を一つずつ実行しながら、使いやすい環境に整えていくだけ。・・・と、言うのは簡単だけど、これはこれで結構大変かも・・・。

 

(【その5】へつづく) 

 

kuracinnamon.hateblo.jp