暮らしなもん

衣・食・住で日々出会う品々とのおつきあい帳

天日干し&フライパンで自家製パンプキンシード(かぼちゃの種)を楽しむ

猛暑続きでうんざりの毎日・・・でもこの時期、洗濯物の乾きは早いし、ふとんやシーツなどの大物も干しやすくて助かるというのは事実。

 

広がる夏空

熱射はつらいけど・・・青空の美しさと干し物のしやすさは夏がイチバン?

 

魚介類の干物や干し野菜、漬物など、天日干しが欠かせない食材を作っているご家庭や企業も同様でしょう。 

 

我が家もかつては、こんな3段式の乾燥ネットを使って、梅干しをはじめいろいろな干し物を作っていたものです・・・。

 

 

最近はそんな手間ヒマをかけて干し物を作ることはすっかりなくなってしまいましたが、パンプキンシード(かぼちゃの種)のおやつづくりだけは不思議と続いています。

 

今回は、昨今のナッツ類ブームで話題になるずっと以前から、我が家で手軽に楽しめるおやつのひとつとなっているパンプキンシードの作り方についてご紹介したいと思っています

 

     

ウチ流パンプキンシードの作り方

1.種の下準備

まるごと1個分なりハーフカットなり、かぼちゃを買ってくると必ずと言っていいほど付いてくる種のかたまり。

 

取り出した直後のかぼちゃの種は、ワタとくっついてべたべた&ぬるぬるしているので、市販のみかん袋などによく使われているネットを使って水洗いします。硬くて丈夫なポリエチレン素材のメッシュのおかげで、割とスムーズにぬめりをこそげ落とせるからとっても便利。

 

2.干し方&ポイント

我が家でかぼちゃの種を干すときは、量が少なめということもあって上述したような多段式の乾燥ネットは使いません。代わりに、スーパーでセール品のお肉を買ったときに一緒に付いてくるような、平たくてやや広めの発泡トレイを使います。

 

きれいに洗って水気を切ったかぼちゃの種を、互いに重ならないようトレイの上に広げて・・・。

 

天日干し用に使っている発泡トレイと、メッシュタイプの水切りネットを使ったカバー

天日干し用に使っている発泡トレイと、メッシュタイプの水切りネットを使ったカバー


うっかりひっくり返しても撒き散らされないためのこぼれ止めとして、シンクの排水口まわりで使うような目の細かなメッシュタイプの水切りネットを1枚ずつ、トレイの左右からかぶせておきます。 

 

※ ここで一つ注意しなければならないのは、洗ったばかりの種のツルツルした表面が発泡トレイの底にくっつきやすいこと。これを避けるには、トレイの上に種を直に置かないで、先に不織布でできた水切り袋を敷いておき、その上に種を並べると扱いやすいです。この場合、なぜかキッチンペーパーのたぐいを敷くとかえって逆効果なのでおすすめできません。ある程度種が乾いてきたらこの不織布素材は取り外してもOK)

 

天日干し中のかぼちゃの種のアップ写真。通気性のいいメッシュタイプの水切りネットをカバー代わりに。

天日干し中のかぼちゃの種のアップ写真。通気性のいいメッシュタイプの水切りネットをカバー代わりに。

 

このネットのカバーは虫よけや鳥よけも兼ねるものとして選んだ素材なのですが、かぼちゃの種自体がほぼ無臭のためか、食べ物としての魅力に乏しいのか、実際のところコバエもスズメもカラスもこの種を求めて寄ってきたのを見た試しがありません。

 

さて、このようなスタイルで夏の強い陽射しの下、半日くらい置いておけば、日が暮れる頃にはすっかり乾いてくれるだろう・・・と期待してしまいます。でも、それはちょっと無理。ここで我が家なりの乾かし方のポイントをまとめておくと:

 

  • かぼちゃの種の殻は結構固くて分厚いので、内外とも乾ききるまでには時間がかかる。我が家の場合、晴天の日だけを狙って少なくとも3〜4日は天日干しを繰り返す。
  • 曇りの日や雨の前後など湿気の多い日は外には出さない。また、夜中に急な雨でもあったら困るので、一日中出しっぱなしにはせず、朝ベランダに出して夕方には屋内に取り込む。・・・この点、ほとんど洗濯物や布団類と同じ扱い。
  • 再び外に出す前や、屋内に戻したときなどに、乾き具合もチェック。必要に応じて種の上下を返したり、ざっと位置を変えたりしながら、わずかな湿り気も残さないつもりで繰り返し天日の下に置く。

 

やがて、乾燥が進むにつれて殻の表面を覆っている薄皮が浮いてきます。そのシワや剥がれが目立ってくるようになったら・・・そろそろ乾燥完了よ〜のサインです。

 

3.電子レンジを使わない理由

各種レシピサイトでパンプキンシードの作り方を拝見すると、その多くがかぼちゃの種の乾燥に「電子レンジ」を使うことを勧めています。

 

なるほど、長雨続きで外に干せない時や、手早く作りたいときはそうしたくなりますよね。実はそれを聞いた時、我が家でも試してみました。電子レンジだけでなく、オーブントースターも使って「時短乾燥」に挑戦してみたのであります。

 

加熱調理マシンで数分チンしてから取り出してみると、確かに、何日もかけて天日干ししたものに近い乾き具合に見えました。

 

しかし、この後フライパンで炒るという最後の工程を経て出来上がったものを食べてみると、思ったような香ばしさやポリポリ&カリカリ系の食感が得られないばかりか、殻が割れにくかったり、中身が殻の内側にへばりついてしまってスムーズに取り出せない・・・要するに「身ばなれが良くない」ために食べるのに難儀することが判明。

 

最後にフライパンで炒るんだからすっかり乾いてしまっても良さそうなのに、結果として出来上がったものは、殻の内側や中身そのものにどこか湿り気が残っている感じ。

 

ただ、これはこれで天日干しにした種を炒って仕上げたものに比べて「栗に近い味わいや食感」があるのは確かなので、しっとり系の風味がお好みのお宅なら電子レンジを使用される方がいいと思います。

 

反対に、一家揃ってカラッと乾いて香ばしさあふれるパンプキンシードが好みの我が家では、それ以来かぼちゃの種の乾燥段階で人工的な手段を用いることはスッパリ諦めました。少々面倒ではありますが、夏の日や秋晴れなど晴天が続くときにひたすら天日干しにするよう心がけています。

4.フライパンで炒る

天日パワーで充分乾いたものと見たかぼちゃの種を、フライパンで炒るという「仕上げ」の作業に入ります。

 

乾煎りですからもちろん油は不要。熱したフライパンの上で転がしているうちに、香ばしいにおいがあたりに立ち込めてきます。パチパチと音を立てて弾けたり、ほどよく焦げ目が付いてきたら出来上がりです。

 

殻が真っ黒になるまで焦がすと中身の風味にも影響しますので、なるべく数分程度で済ませるのが好ましいと思います。

 

フライパンで炒った後のかぼちゃの種。ほんのり焦げ目がついてきたら火を止めてもOK。


剥がれた薄皮もふわふわしたオブラートみたいでなかなか美味しいんですよ。

 

乾煎り後のかぼちゃの種の集合体の図その2。


 殻を割り、中身だけを取り出して食べるのがベーシックな味わい方のようですが、筆者はときたま殻ごと食べることもあります。

 

干し始めのころよりは若干縮みます。

 

5.出来上がり

  

殻から取り出した中身。ほんのり緑色を帯びた地味なルックス。

殻から取り出した中身。ほんのり緑色を帯びた地味なルックス。

 

上の写真は、殻を割って中身を取り出したところです。・・・ここでふと気になったのですが、パンプキンシードを手作りされる方は皆さんどうやって殻を割っているのでしょうか。

 

我が家では各人がそれぞれのを使って割っております(前歯と奥歯の中間あたりに挟んで加圧するというやり方で)。・・・したがってこれを食している間、辺りに「カリッ」「コリッ」「ポリポリ・・・」といった乾いた音が響いています。

 

数あるナッツ類のなかでもかなり小ぶりで、見た目も地味。食べたことがない人にとってはあまり食欲をそそられるような印象は受けないでしょうね・・・。

 

実際口にしてみると、特別甘くもなければ辛いわけでもなく、どこかアーモンドに似た形ながらあれほど特徴的な香りや味があるわけでもありません。それでいて適度な香ばしさと何とも言い表しがたいしっかりとした味わいがあって、そのままでも充分美味しい。そして一つ食べたらまたもうひとつ欲しくなるほど後を引く、不思議な魅力を持ったおやつです。いろいろと栄養価が豊富なのもうれしいポイントですね。

 

そのままでも美味しいし、塩をふりかけておつまみにも、チョコがけの菓子パンのトッピングにして味にアクセントを添えるのも楽しいです。

 

もちろんお好みで少量の塩を振りかけてみれば、ちょっとしたスナック代わりとしても楽しめます。

 

よく言われることですがお菓子のトッピングにもいいですね。個人的にはチョコがけのケーキやパンの上に乗せると風味がいっそう豊かになって美味しいと思います。

 

・・・美味しいのは分かってるけど、我が家でしているような手間ヒマを掛けられない!とか、完全に乾くまで待っていられない!というお宅には、やはりプロのお店で作られたこちらが比較的安価でもありおすすめです。おやつやおつまみとしてだけでなく、トッピングなど料理材料としてふんだんに使いたい時にいいですね。