目玉焼きとフタの関係:出来上がりの良し悪しはコレで決まる?
子供の頃から、朝食はずっとパン食の我が家。
長年の定番メニューのひとつ、目玉焼きを作るのは、ウン十年以上ワタシの任務となっております。
目玉焼きは簡単そうに見えて実は難しい、とよく聞きますが、
確かに毎日毎朝、作っていてもいつも成功するとは限りません。
卵を割り入れる段階で黄身が崩れて中身が流れてしまったり、
水を入れてフタをした後、うっかりその場を離れて別の作業をしていたがために固くなってしまったり・・・。
毎日一定の出来上がりが得られず、家族からも文句を言われて困っていた折、ふと気づいて、それまでずっと長いこと使い続けていた『中身が見えない』普通のフタを変えてみたらどうだろうか、との考えに至りました。
すなわち・・・
ガラス蓋を使ってみた
うん、見やすい・・・。なんでもっと早く使わなかったんだろう。
もっとも、フタをした直後から、蒸気で曇ったり水滴で見えにくくはなります。
でも、イエロー×オレンジ系だった黄身がだんだんと薄い白身の膜で覆われて、淡くやさしいピンク色になっていくプロセスを見守るのは、ひとつの楽しみともなりました。
うまく出来ればこんな風に
実際に近い色を再現できるよう、上の写真とは違う光源で撮影してみた成功例がこちら。
あまりきれいに写っていませんが、とにもかくにも手前の黄身は自己最高レベル!
ちなみに我が家はみんな、目玉焼きでもゆで卵でも「半熟」が好みです。
かつて使っていた「見えないフタ」の場合
このフライパン(鉄製)ではなく別の両手鍋に付いていたアルミ製の蓋で、かつてウチの母が父に頼んで、ドリルで蒸気孔を開けてもらったものがあります。
当然ながら、いったんフタをしてしまったら調理中の中身は一切見えなくなります。
でもこれはこれで、長過ぎる経験の積み重ね(?)から、途中で何度も開けて確かめなくともきれいな半熟の目玉焼きが得られるコツを、ようやく最近になって掴んできていたんです。
水を入れて蒸し焼き状態にしてしばらくの後、この蒸気孔から「極細の蒸気の柱」がスーッとまっすぐ立ち上れば、ちょうどいい半熟状態で出来上がりよー、のサイン。
よほどこの蒸気の柱が、か細くて弱弱しいか、勢いが強すぎて太すぎるといったとき以外は、たいていうまく行きます。
化学的にどういう原理でそういった結果がもたらされるのか、私自身さっぱり分かりませんが、火加減とか水を入れるタイミングとかいろんな好条件が合致したときに、この現象が起きるみたいです。
なお、中身が見えず蒸気穴も開いていないタイプのフタの場合は、現時点で手元に無いこともあり試したことがありませんので悪しからず・・・。
まとめと反省
それにしても、このコツをつかむまで、何年かかっただろう・・・。
そして、そのコツをつかんで自分も家族も喜んで、
何ヶ月も後になって、ふと
『ガラス蓋を使えば、出来上がりまでの黄身の変化をもっと簡単に把握できる』
ことを悟ったのでありました・・・。
・・・ああ、我ながらなんちゅう鈍さか。
でもまあこんな料理オンチが、中身が見える蓋でも見えない蓋でも、コンスタントに半熟の目玉焼きを作れるようになっただけでも良かったかな?・・・などと思っている今日この頃です。